MBAかぶれに絡まれた話

ビジネススクール に通っている学生の中には、ごく稀にMBAかぶれになっている人がいます。

僕が通うグロービスには良識のある大人の人が多く、そういう人はいないのですが、MBA取得者や学生全体を見渡すと残念な感じになっている人もいたりします。

実はその昔、僕はまさにそのMBAかぶれの集団に絡まれてすごく嫌な思いをしたことがあるので、今日はその話を共有したいと思います。

これからビジネススクールへの進学を検討している人に伝えたいのは、間違ってもこんな人にはなったらアカんで!ということですw

それではお楽しみくださいw

知人のビジネススクール学生から会合への誘いがあり、参加した

仕事の知人がビジネススクール に通っているという話を聞いてしばらくした頃、その人から「お誘いしたいイベントがあるので良かったら一緒に行きませんか?」と誘っていただきました。

詳しく聞いてみると、ビジネス関連の講演会のお誘いでした。仕事で成果にもつながりそうな内容だったので、その誘いをお受けすることにしました。

現地に行ってみると、スーツを着た僕より年上の人がいるような講演会でした。僕は仕事柄スーツは着ないので、カジュアルな感じで参加していました。

その人を通じてたくさんの方と名刺交換をしたのですが、紹介してくれたのがその人が通うビジネススクール の学友ということで、話が盛り上がりました。

名刺を見てみると、鉄鋼、銀行、エネルギー業界など、普段僕が滅多に交流しないような業界の人たちでした。年齢も僕より7-8歳は上かな?という感じ。

講演会の後は宿泊だったので、よかったら夜もいろいろ話しましょうということになり、宿泊先のホテルでお酒でも飲みながらじっくり語ることになりました。

語り出してしばらくして、悪夢は始まった

その後ホテルでお酒を飲みながらの交流が始まりました。交流は僕らサイド2名、向こうサイド5-6名ぐらいの人数だったと思います。

実は彼らにとっても、僕のようなIT業界の人とは交流があまりないらしく、自己紹介などをしたあたりからいろいろと話が盛り上がり出しました。そこまでは良かったんですが、その後その場の空気がどんどん不穏な空気に変わっていったんです。

何が起こったかというと、向こうサイドのおじさんたちが、当時僕が所属していた会社や業界のことをケーススタディと捉えていろいろダメ出しをしだしたんです。

「このプロダクトでどういう戦略を取ろうとしているのか?俺ならこうする」
「営業CF、投資CF、財務CFはどうなっている?」
「ウチの業界とは違ってアナタの業界は歴史が浅いから信用がない」
「売上規模がもしこれぐらいだと想像すると、そこまで社会への影響力はないかも」

本来ならば僕をイベントに誘ってくれた知人が空気を変えたり、話題を変えようとして楽しく交流する方向に切り替えてくれることを期待していたのですが、なんと驚くことにその本人も一緒になって僕の所属企業のダメ出しをしていました爆

僕なりにこの状況を我慢し、交流を楽しむ方向に持っていこうと努力しましたが、5-6名ぐらいの集団でずーっとそういう指摘を続けるので、僕はとうとう我慢の限界を迎え「そういう話をしにきたのではない」とだけ伝え、丁重にその場を去りました。

次の日、僕は同行していた同僚と「残念な体験だったね」といいながら、すごく嫌な気持ちで地元に帰って行きました。

その後知人は離れていった

この時に体験したことがあまりにも理不尽だと思ったので、後日例の知人の上司の方に連絡しました。そして現地で起こったことを説明し「失礼ながらビジネスマナーとしておかしいのではないか」という指摘をさせていただきました。

その人も「ごもっともです」ということでわざわざ謝罪にきてくださり、「私からも直接指導しておきます」と約束してくださいました。

やはりこういうことがあると、知人も僕と関わるのが難しくなったようで、その後徐々に僕の周辺から離れていきました。

MBAかぶれのおじさんたちからあらぬ自社いじりをされた体験、なかなかレアな体験でしたが、正直こんな体験したくないなとも思いますw

さて、このMBAかぶれのおじさんたちがとった行動の何がおかしかったのでしょうか?そしてそこから何を学ぶべきでしょうか?せっかくなので考えてみましょう。

MBAかぶれな人たちのおかしな点

人のビジネスをダメ出しすればケーススタディだと思い込んでいる点

MBAでは企業の成功事例や失敗事例を考察し、授業で議論することが多いです。実際にその議論から学ぶことは非常に多いのですが、今回のこのケースでは、MBAかぶれなおじさんたちはアプローチを間違いました。

何を間違ったかというと「人のビジネスをダメ出しすることがケーススタディである」と勘違いしている点です。

常識を疑い、批判的な視点で企業分析を行う姿勢自体は悪くないと思うのですが、あまりにも意見に偏りがありすぎると思います。自分の所属する業界バイアス、みたいなものがかかりすぎて中立的に物事を捉えられていない点も良くない点ですね。それは上に書いた発言からもよくわかることだと思います。

こういう経験をすると、普段から「自分の考え方にも業界バイアスがかかっていないか」と振り返ることができるようになりました。

分析を事実の羅列と勘違いしている点

もう一つのおかしな点は、彼らが行なったのは分析ではない、という点です。分析というのは事実から読みとったことを活かして、物事を改善していくためのアクションにつなげる思考のことです。表面的に得られた事実を捉えただけでは分析とは言えません。

良い分析というのは、例えばこういうことだと思っています。

分析の例

事実:日本の人口は1.3億人
分析:日本の人口は1.3億人。この数字は近年横ばいとなり、今後人口減少の局面を迎える。
考察:人口減少が続けば2060年には総人口が9000万人を割る。高齢化率も大幅アップ。よって現役世代が高齢者を支えることが可能な社会保障制度を考えなければらなない

そして一番おかしいなと思った点は、やはりこれ↓だと思います。

交流の場で不必要なビジネス談議を持ち込んだ「対人センス」のなさ

いくら頭脳が明晰でも、対人コミュニケーション能力が高くなければ、相手の心を動かすようなビジネスマンにはなることができないでしょう。

カジュアルなビジネス交流の場で、知らない業界で他人の会社にケチをつけ、MBAで学んだ単語だけを並べて浅い考察を振りまくことがお互いのためになる、と思った対人センスのなさは、どう考えてもおかしな点だと思いました。そういうセンスはMBAを学ぶ以前の問題だと思いました。

学び:MBAかぶれになったらアカン!

いかがでしたかw これからみなさんがMBAに挑戦してビジネスを進めていく能力をつけたとしても、そこで得た知識を意味のない場所で見せびらかしたりするとかなりヤバ人だと思われると思います。とにかくMBAかぶれになるのだけは避けましょう!そして思考が浅いことは話している内容でスグにバレます爆

ビジネススクールで学んだ内容は、ビジネスの現場や自分の人生を良くするために使いたいですね。そしてできれば、学んだ経験を通じて、周りの人に貢献したいですよね。そういう人でありたいなと思います。

ぜひ参考にしてください!