
今日はリスニングスキルを上達させる方法を探している方向けに、私が「初めてリスニングをマスターできた時の話」を共有したいと思います。
10年ほど前にワーホリでカナダに滞在していた頃、ある日を境に急激にリスニングスキルが向上する経験をしました。
家でこのニュース↓をみているときに「あれっ、なんかこれまでよりクリアにニュースの単語をキャッチできるぞ!」という感覚になり、その後英語コミュニケーション能力がどんどん上達しました。
紹介したニュースは、当時のオバマ大統領がアメリカ軍によりビンラディン氏を殺害したことをメディアを通じて報告する動画で、決して縁起がいいものではないのですがw このニュースを見ているときにリスニングが上達したことを実感し、非常に嬉しかったことを今でも覚えています。
今日はそんな私の経験から、英語リスニングスキル上達のヒントをお伝えします。まずは上達する前の状態から説明していきます。
カナダ ワーホリ生活でのチャレンジについて
カナダでワーホリ生活をしていた頃、以下のようなコミュニティで活動をしながら英語を磨いていました。
語学学校での訓練
まぁこれはごく一般的な手法だと思います。私が通っていた学校ではクラスが豊富にあったので、そこでビジネス英語や時事問題を扱う授業を受けながら徐々にスキルアップを目指していました。
授業には教材があるのでそれに沿って学んでいくスタイルでした。ので、自分で何をいうか考えなくても教材に書いていることを繰り返し発言しながら上達していきました。先生も英語を話さない人との会話に慣れているので、ある程度ゆっくり話してくれて、という感じですね。
コミュニティセンターでのボランティア活動
私が暮らしていた地域にはコミュニティセンターがあり、そこで地域のホームレスに食事を提供するボランティア活動に参加しました。そこで出会った人々とのコミュニケーションから英語を学んでいきました。ここではとにかくリスニングに苦労しました。
人によって話すスピードやアクセントが違うので、しばらくは全然会話についていけない状態が続いていました。現地の人々は話すスピードがとにかく早くて、何を話しているのか単語をキャッチすることすら難しかったです。
どうしても言っていることがわからない場合は、もう一度ゆっくり話してもらうようにして聞き直すしかなかったですね。
また私自身が疲れている時は相手が何をいってるか全然聞き取れないし、調子良い時はなんとか単語は聞き取れたかな、というように日によって調子もバラツキがありました。
そんな日々を繰り返していたんですが、滞在して半年が経った頃から私のリスニングスキルに変化がでてきました。
リスニングスキルの変化
リスニングスキルが上達しているのでは!?と実感を持つようになってからは以下のような変化が現れました。
- 英語で夢を見るようになる
- 英語で寝言をいう(友達がその様子を目撃しましたww)
自分のキャパシティを超える英語の情報が入ってくることによって、睡眠中に情報処理する際に英語で処理するようになっていっているのでしょうか?とにかくこのような明らかな生活上の変化が出たこの頃から、現地の人々が話すスピードに慣れていきました。
またこの頃から「英語聞く→日本語に訳して考える」という頭の使い方をすることなく、英語は英語として捉えるようになっていきました。そんな生活を繰り返すうちに、ついにこの日がやってきたのです。
もしかしてリスニングできているかも!?という自覚
冒頭で紹介したニュースを見ているときに以下のような新しい実感を覚えて、これまでとは格段にリスニングスキルが上達していることを実感しました。
意味が分からなくても話している単語をキャッチできる
これまでと大きく違ったのは「より多くの単語をキャッチできるようになった」という点です。その言葉の意味が分かってもわからなくても、なんの単語を発言しているのか聞くことができるというのが、リスニング力向上に繋がるんだということを初めて実感しました。
わからない単語は前後の発言から意味を予想できる
次に感じたことは「文脈から知らない単語の意味を予想できるようになった」ことです。いくら会話の内容についていけたとしても、日本語のようにすべての言葉の意味を理解できるわけではありません。
知らない単語を察知した時は、その前後の話の内容からどういうことを言っているのかを予想できるようになりました。これも発している単語をキャッチできているからこそ可能なスキルなんだということがわかりました。
会話の大枠だでなく、細部まで理解することができる、会話のニュアンスがわかる
上に紹介したようなことができるようになったおかげで、会話の細部まで理解できるようになりました。リスニングスキルが飛躍的に伸びることによって、「だいたいこんなことを言っているんだろうな」という状態から発言のニュアンスや背景まで捉えることができるようになりました。
この感覚を覚えてからのカナダ生活はこれまで以上に楽しいものになり、充実したワーホリ生活を送ることができました。その時上達した英語スキルのおかげで、帰国後は外資系企業で勤務して30ヵ国以上の人々と仕事をしたり、独立した今でも仕事で英語を駆使して働いています。
この経験から分かった「日本国内できるリスニング上達のコツ」をまとめます。
経験から分かったリスニング上達 2つのコツ
自発的に英語環境を作る
長期間英語環境に身をおくと、ある時期から急激にリスニング能力が伸びます。海外に長期滞在できる方はその環境を無理なく手に入れることができますが、日本国内の方はそうはいきません。
私がオススメしたいのは、YouTubeの海外動画など、無料のものを使って努めて英語に触れるということです。動画を流しておくだけで良いので結構続けやすいと思います。
もちろん最初は自分が興味のある話題のもの(音楽、料理、旅行、ワークアウトなど)から入るのが良いと思いますが、私はシンガポールのニュースチャンネル CNAのライブ動画をよく見ています。アジア地域ニュースソースという点でも参考にしています。
長い時間またはたくさん英語に触れる
そして英語の環境を自発的に作ったら、その次は長い時間英語に触れるということです。
私の経験談でも説明したように、リスニングスキルが向上するのは「英語聞く→日本語に訳して考える」という頭の使い方をするのではなく「英語は英語として捉える」ようになってからです。
その感覚を掴むにはやはり長時間、たくさんの回数英語の触れないと難しいと思います。好きなテーマで英語に触れたら長時間でも楽しめると思うので、ぜひ自分の好きなテーマの英語にたくさん触れてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
リスニングスキルが向上することは、英語習得のスピードと効果を上達させる非常に大事な要素になります。相手がいっていることがわかるようになったら、その発言に対して質問や疑問をぶつけたくなるものだと思います。それはリスニングスキルがあってこそできることなので、ぜひ諦めずに英語耳になるような習慣を続けていって欲しいなと思います。
お互い頑張りましょう!