2023.2.15経営
企業のミッションを説明するのに一番わかりやすいアナロジーを紹介します

自社の方向性を見失う経営者は少ないと思いますが、社員にミッションの大切さをわかりやすく説明するのに苦労している人はいるかもしれません。
もしそんな経営者がいたら、この説明を聞けば自分なりに解釈し直してわかりやすくできるはずです。私もこれを聞いてなるほどと思ったので、紹介します。
なお、このアナロジーはイギリスの作家、モチベーションコーチであるSimon Sinek氏が紹介したものです。
企業は自社の目的地(ミッション)に到達するために存在する
会社はお金を稼ぐためだけに存在しているのではありませんが、お金も会社が存在する要素の一つです。ですが、売上や定量的な経営指標だけで自己評価するのは、少し偏ったものの見方です。以下の例がわかりやすいので説明します。
会社は車、社員は乗客、ミッションは目的地、資金は燃料
会社が車だとすれば、その車に乗っているのは社員です。その車に乗って向かう先はミッション(自社の目的)であり、目的地になります。そして利益や資金(お金)は車(会社)を走らせる燃料なので、目的地に到達するために必ず必要なものになります。燃料なくして大きな夢を叶えることは難しいです。
でも、人は燃料を買うために車を所有しているわけではありません。それと同じように、会社もお金を稼ぐためだけに存在しているわけではなく、目的地に到達するために存在しています。
一緒の車(会社)に乗っている社員で前向きに働いている人は、自社の売上や利益だけにワクワクして働いているのではなく、行く先にある目的地にもワクワクして働いていると思います。車にどれだけ燃料が残っているかにワクワクしている社員などいないと思います。
お金や数字だけを重視すると組織は脆くなる
よって売上や数値的目標だけを重視して社員とコミュニケーションした場合、何か問題が起きたときに対応できない組織になってしまうリスクがあります。
本来会社が達成すべきことはミッションなので、その途中で障害がある時、その解決のために道に逸れたり減速したり、いろんな試行錯誤をします。外部から見たらそれを業績悪化などと報じることもありますが、内部的には会社が達成する道を進むために試行錯誤をしている状態、といい換えることもできます。組織とはそういうものだと思います。
ミッションを中心に経営をしていると、遠くにある目標を見失わずに進むことができます。そして周囲の雑音に惑わされず、自社が正しいベクトルで進んでいることが理解できるようになります。
まとめ
私も小さいながらも自社のミッションを設定して以降、すべてがクリアになりました。特によかったのが「何をすべきでないか」が明確になったことです。すべきでないことを辞めたことによって、やるべきことのためだけに時間を使うことができるようになり、自分のスキルが磨かれ、顧客へ価値提供ができていきました。
会社でも個人でも、軸を持つことがいかに大切かを改めて感じると同時に、いつか迷いが生じた時、このアナロジーに立ち返って考えていきたいと思います。
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