
サラリーマンからフリーランスになったときにするべき手続きについて知っておきたい。そんな方の声にお応えします。
手続きそのものは地味ですが、結構大事なことなので、この記事を機会に手続きの種類や方法についてぜひ知っておいてください。
サラリーマンとフリーランスの違いとは
まずはサラリーマン時代には会社が税金や保険の手続きなど、色々な面をカバーしてくれています。フリーランスになるとその辺の手続きは全て自分でしていくことになります。具体的には以下の通りです。
年金の支払い
サラリーマン時代は厚生年金制度などを通じて給料から天引きされていましたが、フリーランスになると、事業の売り上げから自分で支払いをしていかなければいけません。よって年金については、市役所で国民年金への加入手続きが必要になります。
国民健康保険
病院で診察を受ける際に自己負担3割で済む健康保険についても、サラリーマン時代は会社が給料より天引きなどしていたと思いますが、フリーランスになると自分で支払いが必要です。こちらについても市役所で国民健康保険加入手続きが必要です。
所得税などの税金支払い
所得税などもサラリーマンであれば会社が代行して支払いをしていたと思いますが、フリーランスは自分で支払いが必要です。所得税の管轄は税務署になるため、税務署で個人事業主登録、青色申告申請ののち、確定申告を通じて支払う形になります。
ではそれぞれの手続きの仕方について説明していきます。
国民年金の加入手続き方法
まず市役所で行う「国民年金」の加入手続きには、退職した会社から支給される「退職証明」の持参が必ず必要になりますので、忘れないようにしましょう。その書類なしに手続きを進めることは不可となりますので、注意しましょう。
窓口の方に退職証明を渡したら「国民年金加入手続き」の書類をもらうので、そこに必要事項を記入して終了です。だいたい1ヶ月後ぐらいに自宅に納付書が届きますので、その納付書にて保険料を支払います。
国民健康保険の加入手続き方法
国民年金と同じく、国民健康保険の加入手続きも市役所で行います。先ほどの退職証明と同じように、会社から発行される「健康保険資格喪失証明書」の持参を忘れない方にしましょう。この書類がないと手続きを先に進めることができないので、注意しましょう。
窓口の方にこの書類を渡したら、「国民健康保険の加入手続き」の書類をもらうので、そこに必要事項を記入して完了です。健康保険は5営業日ほどで手元に届くそうです。納付書も同封されているので、それを使って保険料を支払います。
個人事業主登録 & 青色申告申請方法
所得税の管轄は税務署になるので、まずは税務署で「個人事業主登録」と「青色申告申請」が必要になります。実はこれには必要事項を記入するだけで申請書類を自動作成してくれる「開業freee」という便利なツールがあるので、それを使って書類作成することをオススメします。入力5分ほどで書類をバッチリ作成してくれます。
書類を作成し必要箇所に捺印、個人番号を記入した上で管轄の税務署に出向いて書類提出または郵送して、手続き完了です。受理された時点でいよいよあたなはフリーランス(個人事業主)です!
青色申告のメリット
フリーランスの確定申告には白色申告と青色申告の2種類がありますが、青色申告の方がメリットが高いです。どういうメリットかというとズバリ節税効果。
青色申告にて確定申告すると、所得税が最大65万円ほど控除可能になるため、個人的には青色申告で進める方をオススメします。
フリーランス活動最初の確定申告はいつ行うのか?
フリーランスになったばかりの方は、最初の確定申告をいつ行うべきなのか不安に思う方も多いと思います。実際僕もそうでした。今回は、せっかくなので僕のケースを例に考えてみたいと思います。
僕は2019年の12月末までサラリーマンをしていて、2020年の1月よりフリーランスになりました。よって2019年12月分までの給料については会社が源泉徴収などを行なって税金なども徴収していたため、2020年の3月ごろに締め切られる確定申告は何もする必要がありません。(税務署にもその旨確認しました)
しかし、2020年に活動して得た売上については2021年に確定申告する必要があります。僕のようにキリよく新年からフリーランスになる方は、確定申告は1年後で良い、という風に覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介した各種手続きですが、必要書類さえ揃えていれば3時間ほどですべて完了することができます。手続きそのものは地味なものですが、日常生活の支えとなる健康保険など、大事なものもありますので、ちゃんと手続きするようにしましょう。
- 国民年金、国民健康保険の感加入手続きは市役所にて
- その際「退職証明」「健康保険資格喪失証明書」を必ず持参すること
- 個人事業登録、青色申告申請は税務署にて
- 確定申告は節税効果の高い青色申告がオススメ
- 書類作成には便利は「開業freee」を使うのがオススメ
- 1月からフリーランスになった場合、最初の確定申告は1年後でよい
フリーランス生活をスタートされるみなさんのお役に立てば幸いです!