MBAはどんなところ?学校選びのポイント

MBAの学位取得に興味あるけど、MBAとはいったいどんなものなのか?と疑問をお持ちの方や、進学して得られることを詳しく知りたい、学校選びのポイントを知りたい、という方の声にお答えします。

MBAとはどんなところ?

MBAはMaster of Business Administrationの略で、日本語では「経営学修士」といいます。一般的にはビジネススクールと呼ばれることもあり、経営に必要なあらゆる科目を勉強します。卒業すると学位が付与され、経営学修士卒として学歴を追加することができるようになります。

ここで視点を少し変えて、なぜ日本でMBAなどの高等教育が求められているのかを解説します。

日本でMBAなどの高等教育が必要とされている理由

文部科学省に「経営系大学院機能強化検討協力者会議」というものがあります。そこの調査レポートによると「日本の人口減少+生産率低下の改善策」として、経営系大学院教育を強化することを方針として掲げています。

調査によると以下を日本の課題と指摘しています。

  • 国内の少子化・人口減少により、2015年に7,592万人いた生産年齢人口が、2030年には6,773万人まで減少する(約820万人の減少)
  • また2030年には総人口の3割が高齢者となる
  • 日本は2030年に、全人口に占める生産年齢人口の比率が先進国の中で最も低くなる
  • 現在でも日本の労働生産性はアメリカの6割と低くなっており、改善が急務となる
  • 特に地方での労働生産性の低さが課題となっている

ということで、労働者の生産性を向上することが今後の経済成長に必要不可欠である、と認識されています。

では、実際MBAではどういうことを学ぶのでしょうか?僕は現在グロービスにてMBAを勉強しているため、そこでの経験も踏まえて解説します。

MBAではどんなことを勉強するのか

MBAでは経営の基礎となるヒト・モノ・カネ・情報に関するあらゆることを学んでいます。実感としては「大企業やベンチャーの成功例、失敗例から要点を学び、自分の日々の仕事にどう活かしていけそうか」ということを学んでいます。

MBAならではの問題解決のフレームワークを使って、解決すべき問題の本質に迫っていくプロセスを学び、そこでの学びを実際の仕事現場でも試しながら仕事の質を上げていくイメージでしょうか。なので授業で知識を増やすだけでは意味がなくて、実際にやってみないとモノにならないなと感じます。

知識が増える分、試してみて失敗することもあります。が、致命的な失敗ではなく、次につながる失敗をしながら日々成長できていると感じます。授業でもよく聞きますが「わかる」と「できる」は違う、ということですね。

では次に、世界ではどういう人々がMBAの学位を持っているのかを見てみましょう。

どういう人がMBAの学位を持っているのか?

文部科学省の調査によると、世界Top500社のCEOのうち3割以上がMBAホルダーなんだそうです。この事実からも、これから経営幹部を目指す大企業やベンチャー企業の方などがMBAを学んでいる、ということは言えそうな気がします。

実際に僕のクラスメートにも金融、メーカー、総合商社、製薬、食品、ITベンチャーなど、いろんな業界の方がいます。

FT500:CEOの出身ビジネススクール

出身校 人数
Harvard Business School 22
Insead 8
Stanford GSB 7
University of Pennsylvania; Wharton 7
Columbia Business School 6
Northwestern University: Kellogg 6
University of Chicago: Booth 5
NYU: Stern 5
Vanderbuilt University: Owen 3
University of Versinia: Darden 3

*出典:文部科学省「経営系大学院を取り巻く現状・課題について」

卒業後に実感する効果

経営幹部にはならなかったとしても、卒業後の人生で何らかのプラスになることはあると思います。MBAの卒業生はどういうことを効果として実感しているのでしょうか?

これに関してはグロービスの卒業生向け調査で参考になるものがありましたので、紹介します。

卒業生の90%以上が「ポジティブな変化」を感じている

調査によると、卒業生の90%以上が「ポジティブな変化」を感じているとのことです。具体的には出世したり、収入が上がったり、転職・キャリアアップに有効に働いた、といった効果があったと書かれています。

MBAは卒業するのに2年ほどかかります。確かにこれだけの時間、安くない学費を払って学ぶわけですから、やはり「これをきっかけに出世するぞ!」とか「よりインパクトの大きい仕事をするぞ!」といった目標を達成していくのは大事なことだと思います。

ビジネススクールを選ぶ際のポイント

MBA進学を検討されている方にとってもう一つ大事なことが「どうやって学校を選ぶのか」という点だと思います。

僕も早稲田や一橋、グロービスなどをいろいろ検討した結果、グロービスへの入学を決めました。その時に重視したポイントを紹介しますので、参考にしてみてください。必ずしもこれが答えだ!ということではなく、選ぶ際の一つの視点として参考にしてもらえたらと思います。

MBAで大切なのは教育の質

当たり前の話ですが、教育の質は見極めるべきだと思います。入学する前に体験クラスやオープンキャンパスにて実際に体験してみて見極めることが可能です。

体験クラスでは模擬授業を行うケースもあるので、そこで授業の雰囲気や同級生の熱量を確かめるのは有効な手段だと思います。

また教育の質は以下のように分解することもできます。

時代に合ったプログラムを提供しているか?

テクノロジーの進化に伴って、ビジネスマンに求められるスキルも変化してきました。特に私が勤めるIT業界では新しい技術やトレンドを積極的に取り入れないと、企業も個人も生き残っていけません。

アナタが出願候補に入れているそのビジネススクールでは、世の中の変化に対応した新しいテーマを扱っていますか?ケースで取り扱う事例は古いものではないでしょうか?入学してからでは遅いので、事前にこれらを学校側に聞いてみることを強くオススメします。

講師は実務家か?

次に講師についてです。講師はアカデミックな方ですか?それともビジネスの現場で結果を出されてきた実務家の方でしょうか?

ビジネススクールに行く目的は様々あるかと思いますが、どちらかというと研究者になりたいからではなく、スキルアップして仕事に活かしたい方が多いのではないでしょうか?

だとしたら講師に実務経験な豊富な方がおられる学校の方が良いと思います。実務家の授業を受けるメリットとしては以下のメリットがあります。

内容が実践的

講師が実務家の場合、その方の成功や失敗経験に基づいた示唆を得ることができるので、授業はかなり実践的な内容になります。難しい宿題をこなしてそれで終わり、という風にはならないのが良い点だと思います。

また実務家の講師は、わからないことや困った点を優しく教えてくれる上司とも言うことができます。そんな方が学校で教えてくださるので、とても頼れる存在です。

学んだことを次の日から活用できる

やはり学んだことは日々の仕事で使ってナンボだと思います。最初はうまくいかなくても、繰り返していくうちに学んだことが使えるようになっていきます。そういう学びの多い学校を選ぶことが大事だと思います。

MBAだからこそ得られる人脈も大切

卒業後アナタが自分が知らない業界の仕事を担当をすることになったら、どのようにして知識や情報を集めますか?また特定の業界や会社の人と知り合いたい時、信頼できる知人から紹介してもらいたいと思ったことはないでしょうか?

MBAでは実務の知識や考え方を得られるだけではなく、人脈もできます。これまで知り合ったことがない業界の方と同じクラスで学び、そこでたくさんの交友関係ができます。

僕もグロービスで、自動車メーカーの方や総合商社の方など、これまで出会ったことがなかった方々と出会いました。その出会いのおかげで自分の視野が広がるような交流をさせてもらっています。これもMBAで得られるメリットの一つだなと実感しています。

なので入学を通じて広がる人脈の多さ、広さも学校選びのポイントにされることをオススメしたいです。

MBAは通いやすさも大切

仕事を辞めてフルタイムでMBAにコミットする人もいますが、僕のように仕事をしながらMBAに通う人もいます。仕事を辞めずに経済的基盤を確保しながら、MBAでスキルアップできることはすごくありがたいことだと感じています。

もし仕事をしながらの通学を考えている場合、アナタが検討しているビジネススクールはプログラムの柔軟性がありますか?出張で授業が受けれなかった場合、振替受講はできますか?

また遠隔地から参加したい場合、オンライン受講などもできますか?もし転勤になった場合、学校を休学、もしくはやむなく退学しなければならない事態に陥ったりしないでしょうか?

候補にしている学校が通いやすさを備えたビジネススクールかどうかも、ぜひ確かめてみてください。

まとめ

いかがでしたか?MBAの概要、そして政府がMBAを代表とする高等教育に力を入れていくという大きな流れは把握できましたか?また学校選びのポイントとして僕なりの視点も共有させていただきましたが、お役に立てたでしょうか?

この記事をきっかけに、たくさんの方が自分の成長に投資され、イキイキした毎日を過ごされることを願っています!