IT系ディレクターに求められる能力が変わってきている件

IT業界でディレクター職してるけど、今後のキャリアをどうしていくべきか悩んでいる。どういう能力を伸ばせば需要が高まるのかを知りたい。今日はそんな方のための記事です。

この前キャリアコンサルタントの方に「企業が求めるディレクターの能力」に関する話を聞いて役に立ったので、その話を紹介します。

これまでIT系ディレクターに求められていた能力

良いプロダクトに仕上げる、きっちり制作進行管理をする

IT企業でディレクターをしている人は、プロダクトや企画、プロモーションに関わることが多いと思います。それがどんな内容であれ、最終的にはプロダクトやアプリ、サイトを作ってそこにユーザーをたくさん呼び成果を上げる、というのが一般的な流れかと思います。

その時にディレクターに求められるものは「ユーザーがアクションをしたくなるようなプロダクトに仕上げる」ことであり、そのために「きっちり制作進行を管理すること」が求められていた、とキャリアコンサルタントの方は言っていました。

その人は「ディレクターは制作系ツールを使いこなして、スムーズにクリエイティブチームを率いているような人が大事にされてきたのがこれまでのトレンドだった」とも言っていました。

それがここ数年の外部環境の変化で、求められる能力が変わってきているそうです。背景にはデジタルトランスフォーメーションがあります。

DX(デジタルトランスフォーメーション)という大きなトレンド

この5年ほどですべての産業、業界でIT化が進んでいます。スマホの普及、クラウド技術の発達で、デジタルデータが世の中に溢れています。そしてそれら大量のデータを駆使して自社を成長させるヒントを得よう、という動きが活発になっています。世の中ではそのトレンドを総称して「デジタルトランスフォーメーション」と言っていると理解しています。

Googleトレンドで調べてみると「デジタルトランスフォーメーション」というキーワードの人気度が右肩上がりなのがわかります。一般消費者の間ではYouTubeやTikTokがブームですが、企業ではデジタルトランスフォーメーションがブーム、ということですね。

これからはすべての産業でデータを使ったビジネス判断が求められる、というのが大きな流れになります。これまで自社のデジタル化に着手していなかった企業もITのパワーを利用して成長していくよ、ということになります。

この流れがあるからこそ、企業がディレクターを選ぶ際の視点が変わってきている、とキャリアコンサルタントの人は言っていました。ということでこれからIT系ディレクターに求められる能力を紹介します。

これからIT系ディレクターに求められる能力

問題解決能力

企業内のいろんな部署がITやデータを活用して何かを始めています。ITに不慣れな人も、今後は仕事の一環でITを活用します。

そういう人々とプロジェクトを進める際、ディレクターが関係者と握らないといけないのは「なんのためにこれが必要なのか」や「どういう状態にするのがベストなのか」という部分です。

そのために「ゴールに到達するために今何を解決すべきなのか」を突き詰めて考える思考が求められています。IT的な視点で必要だと思うのはコレ、なぜなら…というアドバイスをわかりやすくするような姿勢が求められます。

KPIの理解

また関係者が目指しているゴールに適したKPIは何でしょうか?その上にある部署や事業部が追っているKGIは?という風に、関係者の仕事を理解し、追いかけるべき指標を一緒に設定し行動していくことも求められます。

せっかくITを活用しても、ゴールに達成しないことのために使うのはあまり意味がないことなので、こういう視点も忘れるべきではないですね。

UXへの関心

顧客が困りごとを自覚し、解決するまでにどういう課題を乗り越えているのか?その全体像を理解し、各種サービスや施策に落とし込んでいくのがUXだと理解しています。そういう意味ではクリエイティブな仕事に関わらない人でもUXのことは意識していくことが求められます。

ユーザーとの接点に関わるディレクターは、UXを専門としていなくても大切な考え方やお作法ぐらいは押さえておいた方が良さそうですね。どういうことをすると体験を損ねそうなのか、解決するにはどうすれば良いのか?など常日頃から考える癖をつけていきたいですね。

ディレクターを採用する企業側の視点

そのキャリアコンサルの人は、採用する企業側の視点が変わってきていることを指摘していました。もはや「制作系ツールを使いこなすディレクター」というだけでは価値にならないそうです。

今後は流れ作業的に仕事をするディレクターは需要がなくなっていき、仮説思考、改善思考のディレクター需要が高まっていきます。なので日頃から自分の仕事で改善前、改善後を意識して、コツコツ実績を作っていくことが大切です。

何も問題意識をもたずに流れてくる制作案件をダラダラとやっているようでは、どんどん廃れていくという話ですね。

世の中の流れは「すべての産業がIT活用、データ活用」という流れなので、自分のIT経験を新しい業界に売り込むことで新たな展開が期待できる面白い時代になった、と考えることもできます。

まとめ

いかがでしたか?ディレクションを長くしていると目の前の仕事に集中するあまり、世の中の大きな流れを見失いそうになることもあるかもしれません。

そんな時はキャリアに詳しい業界人と会って会話することで新しい視点をもらえたりするので、ぜひそういう場を持つようにしてみてください。